日本ケトン食療法学会

業績

2022年

1月

●肺癌患者を対象にした癌ケトン食療法の多施設並行群間比較試験開始
https://rctportal.niph.go.jp/s/detail/um?trial_id=jRCTs051210119

8月

●「癌における食事療法の開発」日本において特許取得【特許第7120654号】

1月

●肺癌患者を対象にした癌ケトン食療法の多施設並行群間比較試験開始
https://rctportal.niph.go.jp/s/detail/um?trial_id=jRCTs051210119

3月

●Nakamura et al. Ketogenic Effects of Multiple Doses of a Medium Chain Triglycerides Enriched Ketogenic Formula in Healthy Men under the Ketogenic Diet: A Randomized, Double-Blinded, Placebo-Controlled Study. Nutrients 2022
https://doi.org/10.3390/nu14061199
●ケトン食を実施するにあたっての中鎖脂肪酸配合飲料による健常者でのケトン体誘導効果を明らかにした報告

5月

●第37回日本臨床栄養代謝学会学術集会ワークショップ06 がん悪液質診療のMIRAI －新たな挑戦と展開－
●癌ケトン食療法37例の栄養成分分析およびBayesian network analysis.

8月

●「癌における食事療法の開発」日本において特許取得【特許第7120654号】

10月

●第60回日本癌治療学会学術集会領域横断的ワークショップ 12 「がん患者における栄養評価・炎症反応と術後短期・長期予後」
●栄養介入評価のための新たなプラットフォーム開発と癌ケトン食療法37症例の栄養分析

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2021年

2月

●第18回日本臨床腫瘍学会　Mini-Oral Session 34 緩和ケア・支持療法　Promising Effect of a New Ketogenic Diet Regimen in Patients with Advanced Cancer

2月

●第18回日本臨床腫瘍学会　Mini-Oral Session 34 緩和ケア・支持療法　Promising Effect of a New Ketogenic Diet Regimen in Patients with Advanced Cancer

7月

●第36回日本臨床栄養代謝学会学術集会　パネルディスカッション 01「がん化学療法・放射線療法における栄養療法の力」
癌ケトン食の標準化に向けての取り組み―ケトンフォーミュラ単回投与・反復投与試験.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ejspen/3/Supplement1/3_183/_pdf

8月

●第3回癌ケトン食研究会学術集会開催
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/keto/report/2021.html

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2020年

6月

●「癌における食事療法の開発」米国での特許取得
Development of dietary therapy in cancer. Patent No. US10675262B2
https://patentimages.storage.googleapis.com/d7/89/ed/7f14b1cf95fcfc/US10675262.pdf

1月

●「肝疾患の改善用糖質制限高脂肪食」特願2019-188669　特許出願（発明者：萩原圭祐, 梶本勝文）

2月

●第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会.シンポジウム01「がん化学療法・放射線療法における栄養支持療法の役割」癌ケトン食ABCスコアとケトンフォーミュラ標準化作業についてー比較対照試験に向けた取り組みについて. 【発表予定もCOVID-19感染蔓延により中止】

3月

●第3回癌ケトン食研究会学術集会開催【COVID-19感染蔓延により中止】

5月

●Hagihara et al.Promising Effect of a New Ketogenic Diet Regimen in Patients with Advanced Cancer Nutrients 2020. https://doi.org/10.3390/nu12051473 採択
●同時に大阪大学、株式会社明治、日清オイリオよりプレスリリース
https://www.med.osaka-u.ac.jp/archives/22811

6月

10月

●第58回日本癌治療学会学術集会ワークショップ4 ／栄養指標と予後
癌ケトン食療法患者の血糖値と予後の関係についての検討.
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?session_unique_id=58-31-WS04&sess_id=16701&strong=1

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2019年

2月

●第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会　パネルディスカッション
がんに対する糖質制限食治療の可能性
「大阪大学における癌ケトン食療法の５年間の取り組みについて」

3月

●第2回癌ケトン食研究会学術集会開催
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/keto/report/2019.html

2月

3月

●第2回癌ケトン食研究会学術集会開催
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/keto/report/2019.html

7月

●「癌患者の予後予測方法、抗癌療法の有効性の予測方法および癌患者に対する適切な療法の選択方法」特願2019-127042　特許出願（発明者：萩原圭祐, 大佐賀智, 池田宣之, 高杉諭, 芦田欣也）
●第17回日本臨床腫瘍学会学術集会　ポスター発表
癌ケトン食療法の有用性と安全性の検討 Investigation of efficacy and safety of cancer ketogenic diet

8月

●「癌ケトン食治療におけるバイオマーカーの開発」日本での特許取得【特許第6564993号】

9月

●「慢性腎疾患の改善用糖質制限高脂肪食」　特願2019-178854　特許出願（発明者：萩原圭祐, 梶本勝文）
●「難治性癌の食事療法およびそれに適した治療食」　特願2019-178854　特許出願（発明者：萩原圭祐, 池田宣之, 芦田欣也, 中村健太郎）

10月

●第57回日本癌治療学会学術集会. ワークショップ 6　がん治療と支持療法
Cancer ketogenic diet ABC score is promising to predict the prognosis of patients participated in cancer ketogenic diet.
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?session_unique_id=57-WS06&sess_id=14723&strong=1
●萩原圭祐ら. 大阪大学における癌ケトン食療法5年間の取り組みについて「がんに対する糖質制限食治療の可能性」. 外科と代謝・栄養. Vol.53,No5,207-215. 2019/10

11月

●萩原圭祐 . がんと糖質の関係について、がんケトン食療法の可能性について. 若さの栄養学. NO.182 ２－11.

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2018年

2月

●第１回癌ケトン食研究会学術集会開催
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/keto/report/2018.html

2月

●第33回日本静脈経腸栄養学会学術集会　ポスター
「メタボローム解析による癌ケトン食療法の治療反応性の検討」について
●第１回癌ケトン食研究会学術集会開催
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/keto/report/2018.html

10月

●第56回日本癌治療学会学術集会　ポスター発表
当院5年間での癌ケトン食療法の有用性と安全性の検討
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?session_unique_id=56-P56&sess_id=12701&strong=1

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2017年

10月

●第54回日本癌治療学会学術集会
ワークショップ9「それぞれの生」：栄養管理とセカンドオピニオンの重要性
「メタボローム解析を用いた癌ケトン食治療の作用機序の探索」について
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?sess_id=10702

2月

●第32回日本静脈経腸栄養学会学術集会
シンポジウム10　がん化学療法・放射線療法における栄養支持療法
「新たな癌支持療法としての可能性を有する癌ケトン食治療の有用性と安全性の検討」について

9月

●「癌ケトン食治療におけるバイオマーカーの開発」特願2017-182683　特許出願（発明者：萩原圭祐, 芦田欣也, 中村健太郎）

10月

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2016年

10月

●第54回日本癌治療学会学術集会
「癌患者におけるケトン食の有用性と安全性の検討」について
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?session_unique_id=54-MS1&sess_id=7984&strong=1

3月

●「がんサポート4月号」　統合医療特集（2016 Vol.157 28-33）掲載
肺がんⅣ期の介入研究で期待以上の治療成績が得られた
進行・再発がんでケトン食療法が有効か!?
https://gansupport.jp/article/treatment/meal/15264.html

10月

●第54回日本癌治療学会学術集会
ミニシンポジウム１総合 3：難治がん・難治病態に対する挑戦
「癌患者におけるケトン食の有用性と安全性の検討」について
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?session_unique_id=54-MS1&sess_id=7984&strong=1
ミニシンポジウム 45　肺 5：肺がんのバイオマーカー探求
「DNAマイクロアレイを用いた肺癌患者におけるケトン食治療の作用機序の探索」について
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?session_unique_id=54-MS45&sess_id=9506&strong=1

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2015年

9月

●「癌における食事療法の開発」特願2015-175198　特許出願（発明者：萩原圭祐）

10月

●第53回日本癌治療学会学術集会
「肺癌患者におけるケトン食の有用性と安全性の検討」
大阪大学でのケトン食5例の取り組み経過をポスター発表

2013年

1月

●癌ケトン食臨床研究開始　1例目導入

2012年

2月

●大阪大学医学部附属病院栄養管理室とケトン食のレジメの打ち合わせを開始

11月

●大阪大学ゲノム審査委員会にて承認（承認番号： 375 ）

ケトン食療法とは

　ケトン食による病気に対しての治療応用は、実は長い歴史があります。古くは、ヒポクラテスによって、てんかんに対する絶食の効果が報告されました。それをもとに、1921年アメリ力のWilderによって絶食より負担の少ない食事としてケトン食が考えられ、てんかん患者において劇的な発作軽減効果が報告されました。日本においても、小児科の先生を中心に、難治性てんかんの患者さんに対してケトン食の指導が行なわれており、ケトン食の有効性と安全性が確認されています。

　近年の研究では、外科治療、放射線治療や抗がん剤治療などでも治療困難な脳腫瘍であるグリオブラストーマにおいて、ケトン食の継続によって、がんの増殖が抑えられることが、報告されています（1）。ドイツのグループからは、ケトン食によって、がん末期の患者さんに対して、精神の安定や不眠、食欲不振などの症状が和らぎ、生活の質（QOL）が向上する効果がみられたことが報告されています（2）。

　ケトン食が有効な根拠のーつとしては、イヌイット民族における疫学調査の結果が挙げられます。イヌイット民族は、伝統的にケトン食類似の（低炭水化物高脂肪食）の食習慣を守り、がんの発生率は極めて低いことが知られていたのですが、1910年以降欧米型の食文化が入ってくるようになり、1950年代からは大腸癌・肺癌・乳癌・前立腺癌が増加していたことが報告されています（3）。

　そのような時代の流れの中で本学会に先駆けて2018年に癌ケトン食研究会を発足しその間学会での発表や論文発表など活発な活動を継続して参りました。また2018年・2019年・2021年に3回の学術集会を開催し、その時代におけるテーマを会員のみなさまと共有して参りました。

　ケトン食療法普及において、より多くの先生方やメディカルスタッフの参加が可能となる環境整備をさせていただく運びとなりこの度学会を立ち上げました。

（1）Zuccoli G et al. Metabolic management of glioblastoma multiforme using standard therapy together with a restricted ketogenic diet: Case Report. Nutr Metab (Lond). 2010 Apr 22;7:33.

（2）Schmidt M et al. Effects of a ketogenic diet on the quality of life in 16 patients with advanced cancer: A pilot trial.Nutr Metab (Lond). 2011 Jul 27;8(1):54.

（3）Friborg JT , Melbye M. Cancer patterns in Inuit populations. Lancet Oncol. 2008 Sep;9(9):892-900.）